ラオスに小学校と幼稚園を建設しました。
蓮浄院住職にとってラオスは特別な国。
10数年前に親しい知人が移住したことを機に、度々訪問するようになりました。
手付かずの自然が残る美しい国、人々はいつも笑顔で穏やか。
たくさんの煌びやかなお寺があり、深い信仰心を持つラオスの人々にとって、お寺は生活の一部となっているのです。
早朝や夕方になると、あちこちのお寺から、何人ものお坊さんが托鉢に出かける姿を見ることもできます。
首都ヴィエンチャンの小学校の支援を始めたのが2014年。
貯水槽を設置し、浄水器を修理、水道工事を行ったのが初めでした。
その後、校舎の塗り替え、机の修繕、ベンチや冷蔵庫など備品を寄贈。
子ども達には衣類や制服、ボールや文房具のプレゼントなど、その都度必要なことを続けてきました。
子ども達とはもちろん、校長ともとても親しくなっていったのです。
2019年、校長から「とても困ったことがある」と相談を受けました。
それはこの小学校ではなく、校長の生まれ育った村にある小学校のこと。
校庭が広く、日当たりもいい、一見すてきな小学校なのですが、この小学校の木製の屋根が腐ってしまい、いつ崩れ落ちてもおかしくない状態だったのです。
多くの生徒は危険な学校に通えないと、他の学校へ転校してしまいました。
更にこの地域には幼稚園が全くなくて、多くの母親は子供を預けることができないので、働きに出ることができないのです。これも村全体の切実な悩みでした。
この相談を受け、大好きなラオス、長年お世話になっている校長、そして何よりラオスの子ども達のために、何とかしたいと思いました。
2度の視察を経て、校長だけでなく村長や教育長とも話し合いを繰り替えしました。
そして、この小学校の建て直しと幼稚園の建設を行うことを決定したのです。
費用は当寺院と代表個人、代表の会社とNGOで捻出しました。
子ども達に「小学校を建て直して幼稚園も建てるよ!」と発表すると大喜び。
転校してしまった友達も戻ってくるし、幼稚園ができれば弟や妹も入園できます。
工事期間中、子ども達は近隣の工場に造った仮設教室で勉強してもらいました。
そして工事は順調に進み、予定より少し早く完成。
校長が毎日のように工事の写真を送ってくれるので、安心して待つことができました。
グリーンの校舎が、校庭の植栽や芝生と合っていてとても気に入りました。
小学校と幼稚園だけでなく、トイレと図書室も造りました。
完成記念セレモニーでは、村や教育関係者160名がお祝いして下さりました。
来賓挨拶、子ども達の伝統舞踊、ラオス料理と、盛大なセレモニーでした。
蓮浄院住職からは「ラオスの子ども達の教育のため。そして、ラオスと日本の友好のため」とお話しさせていただきました。
ラオスの子ども達がこの幼稚園と小学校でたくさん勉強し、友達との楽しい思い出をいっぱいつくってほしいと思います。
この子たちが健全に成長し、いつかは地域や国をリードする人が出てきたら嬉しいです。
そしてラオスはまだ後発途上国。「困っている人を助けてくれる」そんな人になってくれたら何よりです。
蓮浄院では、こうした途上国を応援する活動をこれからも続けて参ります。
一緒に活動して下さる方、ご興味のある方は是非お問合せ下さい。
ラオスの風景と子ども達
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